先日、yukiyamaのニュース発表でyukiyamaの初代SAFETY RIDERSの1人に選ばれました。応募が多数あった中から自分をSAFETY RIDERSに選んでいただいたので、今回は自分が思うセーフティーライドについて書いてみたいと思います。
そもそもSAFETY RIDERSの取り組みとは?
オンラインのyukiyamaを通してつながりを作る中で、SAFETY RIDEのマインドを持ってオフラインのスキー場を楽しんで、"SAFETY RIDE"のマインドを醸成していこうという試みです。個人の裁量で自由に活動することになっています。
SNSアカウントの他に、自分にはこのブログがあるので記事でSAFETY RIDEについて発信していきたいと思っています。
安全に滑るために意識している4つのこと
セーフティーと言ってもいろんなセーフティーの概念があるので一言で語るのは難しいですが、スノーボード歴も10年を越えて、身にしみたり感じていることがあるのでそれを4つに分けて紹介します。
①スノーボードするなら保険は必ず加入
今までめっちゃ怪我してきました。スノーボード始めて12年、右足腓骨骨折、両手首骨折、頭打って気絶してMRI、口内裂傷15針、右膝前十字靭帯断裂など・・細かいものを上げればきりがないです。こんだけ怪我するほど攻め気味なのですが、毎回保険に入っていたわけではありません。ケチって入ってなかった期間に限って大怪我したりして、3回くらい「あの時保険に加入してれば・・」となったことがあります。怪我してただでさえ落ち込んでるのに、保険に入ってなかった事によって金銭的負担が増えるので更に落ち込みます。メンタルスタグフレーションです。
「スノーボードするなら保険に加入する」
後から後悔しても遅いので、加入してない人はyukiyama保険に入ってもしもの時に備えておきましょう。「怪我なんてしないしない♪」って思ってる日にするのが怪我です。
ちなみに海外でスノーボードする時は日本の保険でカバーできないことも多いので別途、海外旅行保険等に加入する必要があります。コロナ禍で行く機会は当面減りそうですけどね。
②トリックする時とトラバースする時は必ず後方をチェック
当たり前のことではあるんですけど、まずは後方確認を徹底しましょう。とくにブラインド着地のあとは見にくかったり、エッジの入り方によっては思ってもなかった方向に行くことがあります。滑り手がこけずに耐えたとしても一連の動作で不規則に動いたりするので、後方と充分は距離は取りたいですね。
意外と盲点なのがトラバース時。斜面の上から下に向かって降りている人の動きは予測しやすいんですけど、真横に移動されると避けにくいことありますよね。上から滑ってくる人が避けてくれるという確証はないので、トラバースする時は必ず斜面の上を見ながらやりましょう、自分は徹底してます。例えば五竜いいもりゲレンデからとおみゲレンデに戻る時とかね(ピンポイント)
③ヘルメットはした方がいい(推奨)
セーフティー談義をすると話題にあがるヘルメット。個人的にはヘルメットはした方がいいという意見です。yukiyamaアプリで速度出ますけど、普通に70kmとか出ますからね。それでアイスバーンとかに打ちつけたらヤバいのは分かるはず。
「ヘルメット暑いし、重たいし、ビーニーみたいに選択肢ないし。」って感じなんですけど、今シーズン、自分の耳に入ってくる事故は「ヘルメットを被ってれば軽減できたかも」ってのが結構あります。とくに有名なのはBURTONのマルコ・グリックの事故。BC撮影中に岩で頭を打ったのが原因と言われていて、マルコほどのスキルを持った人でもそういうことがあるのかと衝撃を受けました。
ただ、これも個人的な意見ですけどヘルメットも完璧じゃないです。ヘルメットは外傷を防ぐという観点では100%効果的だと思いますが、脳の揺れはあまり防げてないのかなと思っています。例えばヘルメットが重ければその重量で逆に頭の遠心力が増して脳が揺れます。ヘルメットしててもクラっとした人はいるはず。なのでヘルメット買うなら、ケチらずに軽量で耐衝撃性のあるものを選びましょう。あとはジャストサイズで被って、できるだけ発生する遠心力を抑えたほうがいいですね。シルエット的にもジャストサイズしか勝たん。
④身体とメンタルの調子を理解する
これは30歳になって実感していることです。スノーボードって3時間くらい運転して、そこから滑り始めるので意外と精神的に疲れてたりします。到着してから、集中して乗れているモードに入るまで結構時間がかかりますし、なんか頭がスッキリしなくてフワフワした感覚の時もあったりします。
でも、「一緒に滑ってる仲間は攻めてるし攻めなきゃ」みたいな場面とか空気とか結構あります。一回落ち着いて自分の状態を確認してください。OKなら攻めればいいし、迷いがあるならやめておきましょう。怪我しなければ攻めれるタイミングはまた来ます。こうやってセルフコントロールするのが大事です。
ラスト1本でチャレンジしない
10年くらい前のトランスワールドスノーボーディングで石田貴博さんが話してた内容がしっくりきて、それから真似しています。内容を要約すると「1日滑って疲れているはずのラスト1本で、メイクできるわけがない。ラスト1本で自分のキャパのギリギリの技にチャレンジすることをやめたことで怪我が減った。」ということでした。
これは本当にその通りで、疲れてる中のラスト1本でいいの出るわけないんですよね。自分もこれをやめてから気分良く、その日のライディングを終えられている気がしています。ラスト一本で攻めすぎないのも大事です。
241magazineが考えるSAFETY RIDEとは
自分なりにまとめると、「心・技・体をコントロールできているか」ということです。思い通りに体を動かしたり、脳がスッキリした状態で滑れるようにプロテクターとか保険が安心感を与えてくれてるんじゃないかと思います。体のパフォーマンスを維持すること、精神的な乱れがないように準備をすること、快適な睡眠を確保すること、例を挙げればまだまだありそうですがこれらは全てSAFETY RIDEに結びつくと思います。
「怪我なく安全に滑る」という目的のためにプロテクターがあって、ヘルメットがあって、保険がある。プロテクターを身につけたり保険に加入することが目的じゃなくて、それによって得られる精神的余裕を使って、各々がSAFETY RIDEを意識できれば一番いいなと思います。
SAFETY RIDERSステッカーを渡します
ゲレンデで出会った人にステッカーをお渡しします。どうぞお気軽に話しかけてください!そして一緒にセッションしましょう。
以上、yukiyama SAFETY RIDERSのTakahiroからでした!