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スノーボードの上達にはフリーランが大事な理由┃フリーランで意識したい4つのこと

2022年2月10日

「スノーボードが上手くなりたければ、まずはフリーランをしたほうがいい。」

ほとんどのスノーボーダーが一度は耳にしたことがあると思うし言われたことがあるでしょう。とはいえ「なんでフリーランがスノーボード上手くなる上で大事なのか?」は伝え手の感覚にゆだねられている気がします。なので、世の中のフリーラン大事勢を代表して筆者241が言語化してみたいと思います。

あいつフリーラン足りてないな・・って人にそっとシェアしてあげてください笑

フリーランで意識して鍛えたい4つのこと

自分がコントロールできる最高速度のキャパを上げる

皆さんは自分が自由にスノーボードをコントロールできる限界速度を認識できているでしょうか?この認識が薄いならまずはそれを理解するところから始めたほうがいいでしょう。キッカーのアプローチを想像してみてください。アプローチ速度はキッカーの大きさに比例して速くなります。自分が飛びたいと思っているキッカーのアプローチ速度は自分が容易くコントロールできる速度でしょうか。そもそもそのアプローチ速度が怖いのであれば、飛ぶ前にメンタル的にキッカーに対してビハインド。その状態では練習してきたことを出すのは難しいでしょう。

オフトレ施設ができて、低リスクで自分のキャパ以上の練習ができる環境があるのでこういうギャップが生まれるようになったと思います。そういう施設ができる前は多分、かなり雪上でのライディング経験を増やしてからキッカーに入ってたんじゃないかな(気合いでなんとかなる部分はある)。

フリーランで自分が平常心で自在に板をコントロールできる速度のキャパをあげましょう。

自分のポジショニングを見つけるため

フリーランは常にポジショニング探しみたいなところがあります。12年もスノーボードをやっているとある程度は無意識に動く部分はありますが、それでもフリーラン中はずっと「ここがしっくりきそう」「この位置に腕を置くと動作に入りやすいな」「今の不整地で前足に乗ってしまったな、どうすればよかったんだろう」みたいなことを考えています。「パークを意識したフリーラン、カービングを意識したフリーラン、スノーサーフっぽいフリーラン」という感じでやりたいスタイルに合わせて微妙に意識も変えてます。やりたいスタイルが出せるポジショニングを探してます。

というわけでフリーラン中はどんな状況でも自由に動けるポジショニングを探しましょう。

ポジショニングについては議論がありすぎるので割愛しますが、BACKSIDEの野上さんが2010年のバンクーバー五輪くらいのときにトランス・ワールドで言語化してたのが印象に残ってます。

BACKSIDE (バックサイド) | スノーボード・ウェブマガジン

スノーボード脳を鍛えるため

スノーボード脳という言葉自体が抽象的なので具体化すると、「予測力と想像力」ということだと思います。

予測力とはライディング中、何手先まで見えてるかだと思います。自分の感覚ベースの推論ですけど、フリーラン上手い人ってただ何となく斜面滑ってるんじゃなくて、上手く滑れる(ターンできる)場所が何手先も見えててそこで合わせてると思うんですよね。不整地も突っ込んで力技でゴリ押ししてるように見えて、見極めてるはずです。ツリーランはこの能力が一番要求されて、先の予測するためには頭で考える余裕と滑りの余裕がないとだめで、その余裕っていうのは前段の板をコントロールできる速度のキャパに繋がります。

想像力は「見えない部分の補完と未来の予測」だと思います。見えない部分の補完とは、「この斜面の先にどういう景色が広がっているか」「風向きを考慮して吹き溜まりが分かっているか」「この斜度でこの雪の深さであそこにたどり着けるのか」みたいな推論を自分の頭の中で用意できるかどうかです。未来の予測は、「飛んだ先の木をどう避けるか」「この速度で飛べばどこがランディングになるのか」「どういう軌跡でアプローチするのか」みたいなことだと思います。

様々なシチュエーションに対応していくために色んな場所で滑ることは大事ですが、どこ滑る時も上記を意識していればトレーニングになると思います。ライダーの動画を自分に置き換えてイメージするのもありです。

頭フル回転でフリーランをしましょう。

スノーボード筋(フィジカル)を鍛えるため

どんだけオフトレしてても雪の上滑ったシーズン初日は筋肉痛になったりするもの。「あれ全然使ってる筋肉違うのか・・?」と思わされます。

結局スノーボードも最後は基本的なフィジカルが大事。ここ疎かにしていては絶対に上達ないと思ってす。オフトレで数km連続で斜面滑れることってほぼないですよね。あくまでイメージですが、オフトレは数十メートル単位の超短距離走でスノーボードは中距離マラソンの中で瞬発力を問われるスポーツ。割と別物に近いです。体力要りますよー。

なので長い時間筋肉に圧を感じながら(滑りながら)瞬発的な動き(ジャンプしたり)が練習できるフリーランは超大事です。オフトレでやってたことが上手く再現できない人は、オフトレの遅いスピードに慣れてしまっているのと中距離マラソン的な動きの中で技を出し続けることに慣れてないのがあると思います。

というわけで、足がつるくらいフリーランやって筋トレしましょう。

まとめ

持論を展開してきましたが、1番言いたいことはスノーボードは雪の上が大事だってことです。めっちゃ当たり前のことですが、頑張ってる人ほどいろいろ見失いそうになるんですよね。自分はラスト1本を2本にしたりして、できるだけ粘って雪上の時間を大事にしています。

2月の上旬を過ぎてて冬も折り返し地点。後悔ないように滑り込んでいきましょう。

Photo by Seiichi Yoshimura(@seiichi_y)

  • この記事を書いた人

Takahiro241

年間滑走100日の横乗りLOVER。スノーボード歴15年、サーフィン歴3年、スケボー歴8年。ランニング、サッカー観戦、カメラなど趣味が多いです。

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