スノーボード

NISSAN X-TRAIL e-4ORCE RAIL JAM丨日本最高レベルのストリートセッション【現地観戦レポート】

2023年2月20日

2/18(土)、パルコール嬬恋スキーリゾートで開催されたX-TRAIL RAIL JAMに一般予選出場選手兼、運営チームメンバーとして参加してきました。X-TRAIL JAM東京ドームから14年経ってNISSANの冠で大会があること自体にそもそも興奮しますし期待値が上がります。そのハードルを越えるのは無理だろうと思っていましたが、14年前の東京ドームの伝説に負けないくらい熱い夜になりました。一般予選からSUPER FINAL、その後のナイトパーティーまで興奮冷めやらぬうちに時系列でレポートします。

この日はNISSANがパルコールをジャック

メインセッションは夕方からスタート。それまでに一般予選を実施する流れでした。

全体スケジュールの共有(https://tsumagoiskiresort.life/lp/railjam/)

一般予選

このイベントに運営として参加することは元々決まっていましたが「見てるだけはつまらない」と思ったので、とりあえずエントリーしました。

特設セクションに進めるのは両ヒート合わせて12名

エントリーリストを見てみると招待ライダーでもおかしくないような面々も多数。予選30分のジャムセッションで各ヒートから6名ずつが15時からの特設セクションのセッションに進みます。

国内外から約50名がエントリー

予選はシングルレールとダブルダウンで行いました。

予選用のジブセクション
スタート前
リラックスしつつも緊張感はあった

自分の結果は全然ダメでした。最低でも一人6本はトライできたと思います。

とりあえずフロントノーズでダブルダウンを1本でいいから抜ききりたかったのですが、微妙に最後まで乗り切れてない感じで終わってしまいました。根本的に練習不足だったので出直したいです!

Bヒートからは運営として予選を見守ります。

スタートしたライダーのビブ番号を伝える
ジャッジはたかさん、野上さん、いさおさん

一般予選の結果

ヒートごとに目立ったライダーが順当に選出され、合計24名で特設セクションでの本選を戦います。

特設セクションで戦うライダー

本選が行われる特設セクション

普段この場所は駐車場に行くまでの通路で、人が歩くためのスロープです。だからダブルダウンレールはスノーボードで滑ることを想定された設計ではなく、あくまで人が手を沿えることを目的とした設計。つまり雰囲気だけがストリートと言っているのではなくて、形状もストリートに近いリアルなものになっているのです。

公開練習後、本選に向けて最後のチェックを行うライダーたち

公開練習から攻めっぱなしの招待ライダー組と、緊張感がこちらにも伝わってくる予選勝ち上がり組の姿が対照的でした。公開練習で既に板が破損したり、やばいやられ方してる姿も結構見られて観客側もかなり緊張してたように思います。ワクワクと不安が入り混じった不思議な感覚でした。

ここから本選Aがはじまります(https://tsumagoiskiresort.life/lp/railjam/)

ストリートセクションでの本戦

公開練習の恐れと緊張が入り混じっていた雰囲気から一転。ライダー全員のマインドが「やられないように滑る」から「やべえ技をメイクする」に完全に切り替わっていました。

ドンキレールからのトランスファーを狙い続ける長谷川篤

出場者全員のアジャスト能力に驚かされました。特に普段からストリートを主戦場にしているDPクルーの面々は別格の安定感でした。見ていて全然怖さがなかったです。

SUPER FINALに駒を進めた12人

一般予選から安定感を見せ続けていた、そうた(@biggie_souta)がこのメンツの中に残ったのは嬉しかったです。

SUPER FINAL(12人)

テクニカルなムーブをさらっとメイクしまくる鈴木冬生。圧巻だったのはダブルダウンでのCab180inバックノーズ乗せ替えからのプレッツェル270out。レールの角度に対してランディングがかなりフラットなのでプレッツェルアウトめちゃめちゃ難しいんですけど手すら着かない完璧な流れでした。

そして、独自のラインでプッシュし続けた相澤亮。真ん中から向かって右側のレールへのトランスファー、あえてレールを使わずウォールで見せるような流れも見せて、ひたすら自分の土俵で戦い続けるスタイル。全てのムーブがとにかくかっこいいからジャッジング泣かせだなあと思いました。

対してビッグトリックにこだわっているように見えた長谷川篤。中盤でドンキレールからのトランスファー270inを狙い通りメイクし会場を湧かせました。スイッチであのセクションに入っていくのがデフォルトなのすごいです。

最後までトランスファーのCab270inにこだわり続けた長澤颯飛。見てるこっちとしてはレールに届かなかったらまじで死ぬぞという気持ちでしたが、あの台からスイッチでドロップして思っきり飛んで届かせていた強メンタルに脱帽でした。噂では鼻が折れていたとか。一体どうなってるんだ。

自分がスマホで抜粋で撮っていたものを繋げてYouTubeに載せておいたのでレールジャムの最高な雰囲気だけでも見てってください。全部のトリックなくて申し訳ないですがページ下部に貼っておきます。

ドロップするライダーをジャッジに伝える仕事をしていました

結果発表とナイトパーティー

興奮冷めやらぬままナイトパーティーに突入。パーティーでは試写会と結果発表が併せて行われました。

ベストトリック賞

ベストトリックは長谷川篤がメイクしたドンキレールからのトランスファーフロントサイド270in。観客視点では結構ドンキレールが曲者っぽく見えていたので、ランディングも全く乱れなかったパーフェクトメイクというところでポイントが高かったんだろうと思います。個人的には玉村隆の一発もかなり印象に残りました。

ベストトリックの長谷川篤

ベストインプレッションライダー

テクニカルなムーブをサラッときめまくった鈴木冬生がベストインプレッションライダーに。全員一致で票は入っていたんじゃないかと思います。何気にダブルダウンから下部のレールへのトランスファーもCab180inでメイクしてましたからね。

賞金は30万円

盛り上がったナイトパーティー

パーティー中に大会のダイジェストムービーが上映されるという結婚式並みの演出もあって盛り上がりました。終盤にはパルコールメルトダウン的な様子も見られました笑。

現地で観戦してみた感想

「このコンテンツ、マジで一つのヤバいショーとして成り立ってるぞ」って思いました。8年前に六本木で行われたBURTON RAIL DAYSにも引けをとらないどころか、セクションと技のヤバさなら勝っていたと言っても過言ではないでしょう。2日経った今でも自分で撮った動画を見返してしまいます。今回、たくさんのギャラリーがいましたが、できることならもっとたくさんの人にこの空間を感じてもらいたかったなあと思います。ライダーのキャラ立ちというか個性が半端じゃないんですよね。12人それぞれのスタイルとストーリーがあってメイク一発ごとに会場全体が味わうあの感覚は形容が難しいですが、あえて言葉にするならそれを"奇跡瞬間"と名付けたいです。

来年は絶対にライブの中継をテレビとかabemaでやってもらってこの興奮に共感できる人を増やしたいです。

翌日にも残る余韻

運営チームはすぐにイベントの振り返りと今後について話し合いました。そして、今後も盛り上がるイベントを提供していこうと決起しました。

運営チームで反省会

帰り際、なんとなく特設セクションを見に行きました。こう見ると普通の人が通るスロープなんですよね。

一夜明けた特設セクション

近づいてみると、レールには昨日の戦いの跡が。よくよく見てみると、ダブルダウンを最後の最後まで乗り切った痕跡があって感動しました。

擦りきっているところがかっこいいんですよね

来年も選手としては挑戦して、運営としては良いものを提供できるように頑張ります!

参考:241が撮影していたレールジャムの動画

  • この記事を書いた人

Takahiro241

年間滑走100日の横乗りLOVER。スノーボード歴15年、サーフィン歴3年、スケボー歴8年。ランニング、サッカー観戦、カメラなど趣味が多いです。

-スノーボード
-