スノーボード

なぜバックカントリーに興味がでてくるのか┃スノーボード歴が長くなるとBCに行きたくなる理由

2022年2月25日

パークばっかりやっていたのに、気づけばスノーシュー履いてサングラスかけてちょっと薄着で登ってる写真を載せている人をSNSで見かけませんか?はい、わたしです。

楽しかった八方BC

あなたの周りのミドルエイジスノーボーダーたちはどうでしょう?自分の周りで言えば、特に20代後半-40代になるとバックカントリーのツアーに申し込んだりしてみて、ゲレンデ外に興味を持っている人が多くなった気がします。じゃあなぜバックカントリーに行きたくなるのか。ちょっと考えてみます。

新しい体験と刺激を探して

歳を重ねるごとにスノーボード歴が長くなり、行ったことあるゲレンデは増えて、パウダーも当てまくって、気づけば毎年が繰り返しになってくる。スノーボードをはじめたあの頃は、トリップ自体が新鮮で回数を重ねれば重ねるほど技術的にも上手くなったことを体感できました。その頃の気持ちを思い出す機会なんてあまり無いんですけど、この前シェアハウスに来た大学生1年生が「はじめて白馬に来たので全てが楽しいです!」って言ってまして、その時の彼らの目の輝きといったらキラッキラで。俺にはその輝きは出せないんよ、まぶしい。メガァー

で、いやまてよ、その目の輝き最近どっかで見たなってのも思い出しまして。先日バックカントリーツアーに20代後半の後輩たちを連れていきました。彼らはスノーボードだいたい1周楽しんだ感ある属性で、最近パークは若干疲れてそうな感じの目。そんなスノーボード半グレの彼らも2時間くらい歩いて、山頂着いたら目がバッキバキにキラキラ輝いてました。

笑顔がまぶしい

バックカントリーはスノーボードを始めた頃に感じていた「単純に雪山で滑るの楽しい」を思い出させてくれます。知らなかったことが分かったり、見たことない景色を見た時のような新鮮な気持ちをあらためてスノーボードを通して体感できるんじゃないでしょうか。

そういうスタイルがかっこよくみえてきた

ずーっとパークやってたのに、ある日なんか急にかっこよく見えてくるんです。自分は見えてきました。で、なんでかっこよく見えたのかというと、昔パークで滑ってた系のライダーの人たちがバックカントリーで当時のアクションの匂いを残しつつ、かっこいいスノーボードを表現してるからだと思います。だからパーク人間の自分も興味を持ったんだと思います。

歳を取ってやりたいスノーボードが変わってきた

例えば、昔は「BS720を山でメイクしたい」っていう目標があってそのためにオフトレをして、滑りに行けばパークに籠もって1つのトリックに固執してました。最近はそういうスノーボードじゃなくなってきたなあと思います。じゃあどういうスノーボードやってんねんって言うと、パークだけに留まらずにゲレンデ全体で遊ぼうという意識で滑ってます。じゃあなんで変わったのかというと、単純に飽きたのかもしれません。「オフトレ→トリックの習得」を何年も繰り返してても見える景色ってわりと一緒な気がしていて。でも別にバックカントリーに行くことが正義でネクストステップとかじゃなくて、逆にずっと1つのトリックに向き合えることのほうがすげえと思ってます。

事実、1つのトリックにこだわった時間は無駄じゃなくて、そのプロセスの中で習得したことが今のスノーボードに活きています。

長いスノーボード人生の中で、トリック習得に固執する時も必要だし、新しいことにチャレンジしたくなることもあるし、その時の感性でどのスノーボーディングに注力するかは決めたらいいと思いました。そういう点で、最近BURTONから配信されていた宮澤悠太郎の動画が結構刺さったのでシェアしておきます。

ゲレンデには無いオープンバーンを求めて

BCの魅力の1つ、オープンバーン。周りを見渡しても自分たちしか居ないし、「何秒バックサイドターンできるよ?」という斜面が広がっています。なんていうかあの景色はゲレンデでは見られないし、またその景色を見たくて登りたくなる。写真映え的な視点でもゲレンデとは段違いの画が撮れます。

パウダーランで気持ちよくなるには「斜度、ターン幅、ノートラック」の3要素が大事ですが、その要素が全てあります。

ガラガラ沢

その他、思いついた理由

バックカントリーに必要な装備を買ってでもやりたいと思えてきた

通常のスノーボードの装備+バックカントリーの装備なので単純にお金が結構かかります。ざっくり見積もってみただけでも14-15万円くらい。登り慣れてくるとスプリットボードも欲しくなるし、こっちはこっちで沼。だからある程度生活に余裕がでてきた中年くらいからバックカントリーに興味がでてくるのは自然な流れかもしれないですね。

  • ビーコン:4-5万円
  • スノーシュー:4-5万円
  • バックパック:2-3万円
  • ショベル:5,000円-1万円
  • プローブ:5,000円くらい
  • ポール:1万円
いろいろ装備が必要

ガツガツしなくなってきて雪質に贅沢になってきた

段々、朝から夕方までフルで滑る感じじゃなくなってきて、しかも経験値が上がってるから雪質に対してやたら贅沢になってきます。基本バックカントリーは朝イチ〜午前の1本勝負で終わることが多くて、雪もその時間がベスト。早めに最高の1本を滑ってしまえば、昼には上がってビール飲めるし、温泉行けるし、渋滞にも巻き込まれず帰れます。体力的にも精神的にも1番ストレスがない週末の動き方ですね。サーフィンは朝早いことが多くて1日を有意義に使える感じがするので、その感覚に近いです。

いや、おれはまだ朝から夕方まで滑るぜ??

基本的に朝イチ勝負

いろいろ考えた結論

スノーボードを長く続けても、パークからバックカントリーに移行するのが普通ではないし、ゲレンデから出たらかっこいいってわけなじゃいし、どっちがイケてるとかそういうのは違う思います。そして気軽にホイホイ行くようなものでもない。でも、単純に興味が出たらツアーに申し込んでやってみたらいいし、それで好きになれそうならどんどん沼に浸かればいいと思います。どっちがどうとかじゃなくて、いろんな環境でスノーボードが出来たら遊びの幅が広がって、人生楽しいので、感性のままにいろいろやってみたらいいんじゃないでしょうか。

参考

2023年4月下旬にはじめて立山バックカントリーに挑戦
2022年にはじめてガイドツアーに参加
  • この記事を書いた人

Takahiro241

年間滑走100日の横乗りLOVER。スノーボード歴15年、サーフィン歴3年、スケボー歴8年。ランニング、サッカー観戦、カメラなど趣味が多いです。

-スノーボード