昨年登場した全国のスキー場を滑ることができる定額サービスのアースホッパー。従来の共通券にはなかったスキー場が参加を表明したり、リースナブルな値段設定も相まって非常に話題になりました。自分はシーズン券を持っていたので買わなかったのですが、周りの友人が利用していたこともあり、サービスの動向にはかなりアンテナを張っていました。
そんな中、昨年に続き今年度(22-23シーズン)もアースホッパーが発売されると発表があり、SNSでは話題に。実は昨年、販売がスタートした時には「アースホッパーが本当に得するサービスなのか?」という記事を書きました。割と需要があって皆さんに読んでいただけたので、2年目のアースホッパーもまとめていきたいと思います。
※24/25シーズンの情報を更新しました(2024年9月19日)
昨年(2021/22シーズン)のアースホッパーと何が変わったのか
アースホッパー提携スキー場の追加と変更
まあみなさん一番気になるのはここでしょう、提携スキー場のラインナップ。昨年度と今年度どう変化したのでしょうか。ほとんどのスキー場が提携施設として残り、新しいスキー場が追加されました。
新しく追加されたスキー場
青森スプリングスキーリゾート、湯殿山スキー場、黒姫高原、開田高原マイア、アップかんなべ、久万スキーランドの6つのスキー場が追加されました。個人的には"青森スプリングスキーリゾート"の追加が嬉しいです。このスキー場は日本のナショナルチームが合宿していたり、過去にBURTONの撮影があったりタイミング次第ではクオリティの高いパイプやキッカーがある場所です。青森市内からもそう離れてないので観光ついでにレンタカーでアクセスできるのが魅力です。
逆に変更があったされたスキー場
札幌国際、丸沼高原、つがいけ、白馬五竜&47、車山高原の5つのスキー場が対象外になりました。印象としては追加スキー場よりも除外スキー場のインパクトが大きいように感じます。特に丸沼高原、つがいけ、白馬五竜&47が抜けてしまったのは悲しいですね。他のスキー場と比べても山の規模が大きく、シーズン最後まで営業しているので、アースホッパー層は必ず1回は行くのではないでしょうか・・。
嬉しいことに札幌国際、つがいけ、丸沼高原は今年も提携施設になりました。
追加情報(2022/10/21更新)
発表時は対象外になっていた、札幌国際、つがいけが追加されました。また、たざわ湖スキー場、ちくさ高原、ハチ・ハチ北スキー場も追加されています。これは大きなポジティブな変更ですね!
参考PR記事:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000058215.html
料金プランと回数の変更
利用回数が異なる3つのプラン
昨年は全体の利用回数の上限はなかったのですが、今年度は16回までの制限付きと無制限の2つのプランになりました。無制限という名称ですが"1スキー場2回まで"というルールは継続です。スキー・スノーボードのレンタルができるオプションプランについては省きます。
アンリミテッドプラン(無制限)
- 合計利用回数無制限
- 1提携施設(スキー場)2回まで利用可能
- SKI/SNOWBOARD/MTBで使える※スノーと施設が同じならMTBも1回とカウントされる可能性あり
- 一般:60,000円(税込)→
2022年7月31日まで45,000円(税込) - ジュニア(小学生以下):36,000円(税込)→
2022年7月31日まで27,000円(税込)
アースホッパー(合計利用回数16回)
- 合計利用回数16回
- 1提携施設(スキー場)2回まで利用可能
- SKI/SNOWBOARD/MTBで使える※スノーと施設が同じならMTBも1回とカウントされる可能性あり
- 一般:38,800円(税込)→
2022年7月31日まで29,800円(税込) - ジュニア(小学生以下):23,300円(税込)→
2022年7月31日まで17,879円(税込)
アースホッパーライトが追加されました
どちらを選ぶかは回数次第
どちらを選ぶかは回数次第ですね。提携スキー場内で16回以上行くことが決まってれば無制限プランがお得(当たり前ですが)。個人的には「16回制限アースホッパー+各地の早割券」の組み合わせが自由に動けそうな気がしています。こういうチケットって早く買えばその分安いですけど、夏の段階で来季の動きを決めきるのって難しいですよね〜。
16回制限付きか無制限プランどっちを買うか
ここが一番の分岐点なんじゃないかと思うのでスノーボーダー的思想に基づいてアースホッパーで滑り尽くすプランを考えてみました。結論から言うと俺は「16回制限付きアースホッパーを早割で買う」に着地。完全に独断と偏見ですがなぜそうなったのか説明します。
首都圏のパーク・パウダー好きからみたアースホッパー※2022年7月時点のリストを参照
1スキー場2回までで合計16回なので8箇所を選んで2回ずつ行く想定で考えてみました。
パウダーだと尾瀬岩鞍、ロッテアライ、斑尾、舞子という感じで、パークだと川場、パルコール、神立、赤倉みたいなイメージです。まあでもここで選んでるのはどっちも楽しいスキー場ですよね。シーズン前半にパウダー系のところでチケット使って、GWくらいまで開いてるところは後半まで持ってても無駄になりにくいと思います。単純計算で81,600円なので38,800円のアースホッパーを買っておけば42,800円お得です。こう見ると16回でシーズン序盤から終わりまで遊べるイメージが湧きました。
北海道・東北トリップを企画してアースホッパーで滑る※2022年7月時点のリストを参照
アースホッパーのラインナップってよく見ると、やたらと北のエリアが充実してるんですよ。なのでこの際トリップしちゃいましょう。北海道東北トリップでかなり楽しめると思います。
北海道はかなり満喫できますし、北海道から南下しながら青森スプリングを当て込んで岩手の有名どころで滑って帰るというパターンですね。北海道から岩手まで南下しながら楽しむってのは時間の余裕とお金が必要ですけど、アースホッパー買うならやってみたいトリップですよね。ちなみに8箇所を2日間ずつ楽しむと78,400円かかるので39,600円お得です。
北海道・東北トリップと首都圏から日帰りスノーボードのハイブリットパターン※2022年7月時点のリストを参照
現実的なのはこっちですよね、紹介した2パターンのスキー場を1日ずつ滑るパターンです。筆者が選ぶアースホッパーで行くベスト16スキー場と言ってもいいかもしれません。
北海道・東北トリップで使いきれなかった分を本州で消費しちゃえばいいと思うんですよ。
いやー、これ表で印つけたところワンシーズンで全部行けたら楽しいだろうなあ。白馬と丸沼高原が今年外れちゃってSNS上では賛否両論ありましたけど、一覧で見てみると全然楽しいところだらけだしワクワクしますね。この16箇所1日ずつ滑ったら合計が80,000円なので41,200円お得です。
こう見てみると16回で結構楽しめる気しましたよね、よね?なので俺の結論は「16回制限付きアースホッパーを早割で買う」なんですよ。今後スキー場が追加される可能性もあるし、どうしても行きたいところは早割で埋め合わせればよさそうな気がしています。
アースホッパーを去年買った人は何回くらい利用したのか
昨年のアースホッパー購入者に利用回数アンケートを取ってみた
175人の方に回答していただきました。
- 6回以下は5人/175人
- 7回以上10回以下は7人/175人
- 11回以上は35人/175人
- 買ってはないけど回答を見てみたい人は128人/175人
このアンケートから昨年29,800円のアースホッパーを買った人が、1回滑るのに実質いくら払ってたのかが分かります。6回以下は1回滑るのに約5,000円、10回は2,980円、20回なら1,490円という感じです。自分のフォロワーという狭い範囲ですが買った人は元が取れるくらいは滑ってる人が多いですね。買ってないけど回答をみたい人が結構いるのは注目度の高さがうかがえます。やっぱ気になりますよね。
結論、早割り等を加味して損益の分岐点を「1回3,000円くらい」とするならアースホッパーを使って10回くらい行ければ、まあ元が取れたことにしていいと思います。そう考えると16回制限付きの早割りってやっぱりお得な気がする。
シーズンパス、早割、アースホッパー、どんな割合で使われている?
知り合いがTwitterで調査してくれました。
- アースホッパー:26人/222人
- 早割:53人/222人
- シーズン券:103人/222人
思った以上にアースホッパー利用者は少ない印象です。回答してくれているフォロワーはコアなスノーボーダー層が多いので一般的なアンケートよりも滑り込んでる側に寄ってる感はありますね。なのでアースホッパーで決められた場所で滑るより、自分で決めた場所に行ってそこで滑り込むみたいな人が多いんじゃないかと思います。あとは関西より西だとアースホッパーは選択肢から外れますね。
アースホッパーはどんな人に向いているのか
アンケートの結果を見て、単純に滑る回数とか場所だけじゃなくてスタイルや性格とかも影響するんだと思いました。「あのスキー場のあの斜面、あのジャンプで練習したい」とか「毎年行き慣れたあのスキー場で滑るのが好き」とかだと選ばないし「スキー場に籠もってガツガツ練習する」という人も選びません。
逆に「行ったことがないところに行ってみたい」とか「毎回同じスキー場じゃなくて他の場所で滑りが通用するか試したい」みたいな前向きで好奇心旺盛な人には向いてると思います。「アースホッパーで滑れたから行ってみたスキー場が案外良かった」みたいな話もよく耳にしました。
あとはADDressなどの定額定住サービスを利用していて、場所に制約されない仕事をしている人はアースホッパーの提携スキー場のリストをベースに居住先を選ぶという逆の楽しみ方もあるんじゃないでしょうか。そういうスタイルで北海道から巡業していけば相当幸せな冬になりそうです。
仮想ペルソナを雑に考えてみた
アースホッパーが一番向いてるのはこんな感じの人かもしれないというイメージを書いてみました。
- 首都圏在住の週末スノーボーダー(年間滑走日数10日以上)
- どちらかというとパークとパウダー好きの方かな
- リモートワークでフットワークが軽い
- 仕事が場所に囚われないのであればアースホッパーのポテンシャルを最大限活かせる
- 車は持っていないと自由に動きにくいかも
- 特定のスキー場に行くとかホームゲレンデとかそういうこだわりがない
- アースホッパーを使って一緒に滑りに行ける人がいる
- 実はカップルに向いているという話も、スノーボードはメンツが大事
- 頭の中で割と滑りたい欲が戦ってる(図参照)
アースホッパーへの大きな期待
地球をホッピングするように遊ぶという世界観
アースホッパーの2年目がリリースされた時、SNSではスキー場の追加・対象外の話題がほとんど。というのも対象外になったスキー場が魅力的なところが多かったこともあり「微妙だな〜、これは買わないな〜」という意見が結構見られました。単純に"スキー場共通定額パス"と見ると確かに去年と比較すると若干魅力が落ちていると思います。
祝!無事ほとんどのスキー場が昨年に引き続き提携施設として残りました。
あらためてアースホッパーのコンセプトを見てみましょう。
わたしたちは、ウィンタースポーツ、マウンテンバイク、 サーフィンなど、地球をフィールドにして旅するように楽しむスポーツを”アーススポーツ”と呼んでいます。アースホッパーはその入り口となるライトな遊びも含め、 地球をホッピングしながら自然を楽しむ新しいライフスタイルを提案していく仕組みです。
アースホッパー公式サイト(https://www.hopper.earth/)
彼らが目指しているのはただのスキー場の共通パスではなく、通年地球と遊べる仕組みなのです。スキー場の増減だけに目が行きがちですが、今年からはMTBも追加されています。また公式サイトにはキャンプやサーフィンの枠も用意されていて、"単なる共通シーズンパス"の枠には収まらないサービス展開を目指しているのが分かります。俺はスノーボードだけに固執しすぎずオールシーズンその季節にあった楽しみ方をすることが人生を豊かにしてくれると思っているので、そういう方向にこのサービスが進んでくれることを嬉しく思います。
まあ、でも俺含めスノーボーダーから言うと白馬と丸沼が減ったのは間違いなく痛いんです。でもそれ以上にこのサービスの今後の発展に期待したいですよね。なのでスキー場の増減と値上げだけで改悪だと断定しちゃうのは少しお門違いかもな〜と思います。むしろ応援してあげて欲しいし、ユーザーが増えれば今年提携から外れてしまったスキー場がまた戻ってきてくれるかもしれません。
あと最後に、アースホッパーのトップページに地図が追加されているのご存知ですか?これを見て俺はワクワクしました。なぜかというと、このサービスが今後日本だけでなく世界で使えるようなところを目指してるんじゃないかと思ったんです。運営の方々の真意はわからないですが、地球をホッピングするように楽しむのがアースホッパーと言うのであれば、それくらいスケールの大きいことを今後やってくれそうに感じました。コロナの制限も緩和されてきて海外にも行けるので「アースホッパー買っておけば地球のどこでも遊べる」みたいになれば本当に最高ですよ。応援しています!
アースホッパー公式サイト(https://www.hopper.earth/)
ちなみに友達紹介クーポンを使えば5%オフに
購入時にR8vDo71Jと紹介コードを入れていただくか、このリンクから購入すると5%オフの価格になります:https://www.hopper.earth/?ic=R8vDo71J
紹介コードを入力するか共有したURLから買っていただけたら、わたしにに500ポイントプレゼントされるのでそのポイントでまたスキー場に行っていろいろレポートしたいと思います。
※どなたが紹介コードを使ったかは、わたしは確認できないのでご安心ください。