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イレクターパイプを使って車中泊できるフラットな棚を作る方法┃ファミリーカーを車中泊仕様に

2021年9月4日

イレクターパイプを使って後部座席にフラットな面を作って、車中泊仕様にする方法を紹介。上下に分けられるので荷物も積みやすいです。本当はデリカとかでやりたいんですが、予算の都合上難しいので中古のファミリーカー(ビアンテ)で実践です。アウトドアが好きで積み込む荷物が多い人や、足を伸ばして車で寝たい人は必見です。

手順は簡単に言うと8ステップです。

  1. 紙に設計図を書く(ホームセンターに行って考えるのではな行く前に考えましょう)
  2. 設計図に合わせてイレクターパイプをカットする
  3. カットしたイレクターパイプを並べて必要なジョイントを書き出す、そして買う
  4. コンパネ(針葉樹林でOK)で天板を作る
  5. コンパネに貼るフロアマット買って、タッカーで打ち込む
  6. 組み立てて車に入れてみる(ここでダメなら手順1,2に戻る)
  7. 細かい部分にこだわるならパーツに色をつけたりしてみる
  8. 組み立てて完成

全体感はこんな感じですので、これから一つ一つみていきましょう。ちなみに完成イメージはこんな感じです。これを目標に作っていきます。

完成イメージ

1.設計図を書いてイメージを固める

「とりあえずホームセンターに行って考えるか・・・」そう考えている人が多いかもしれませんが、自分の経験だとそのスタイルでは完成しません。ホームセンターに行く前に、完成図をイメージして簡単に設計図を書くことから始めましょう。設計図と言っても難しいものを書く必要はありません。置く予定の場所の長さを測って、印を打って、必要なパイプの数とパーツを考えましょう。

マスキングテープで長さの目安になる部分に印を付けて測ります
シートを1つ残すので、長方形を2つ組み合わせる想定
必要なパイプの本数と長さを考える

2.ホームセンターに行って必要な道具を揃える

イレクターパイプは、30cm、45cm、75cm、90cm・・・というように細かい刻みで売られています。微調整が必要なければ既製品の長さをそのまま使えますが、大体の場合は切って車に合わせなければならないと思います。イレクターパイプは金属のパイプなので、カットが結構大変です。なので、基本的にはホームセンターの資材カットコーナーで1本あたり30円くらい払ってカットしてもらうのが一番楽です。しかし、毎回ホームセンターにカットだけやりに行くわけにもいきません。そういう時は、イレクターパイプカッターという手動で切れるものがありまして、それを使えば自宅でもカットできます。イレクターパイプは木を切るノコギリではカットできません。

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イレクターパイプ、40cm×8本
上記以外のイレクターパイプ10本
必要なジョイントと足につけるやつ、設計図の段階で繋ぎ目も考える
黒で油性ペンが見えないので、マスキングテープで長さの部分に印をつけた

3. とりあえず実際に組み立てる

イレクターパイプのカットが終わったら難しいことは考えず、一度車で組み立ててみましょう。組み立てることで、ダメな部分が分かるので軌道修正できます。

とりあえず組み立ててみたが、全然収まらなかった

とりあえず組み立ててみましたが、横幅が大きすぎたため、浮いてしまって収まりませんでした。また、思ったよりも高さがあったので、車中泊で起き上がった時にあまりスペースがないように見えます。なので、下記の点を修正することにしました。

①イレクターパイプの横幅を全体的に短くする

②高さがありすぎるので全体的に5cm低く(短く)する

4.パイプの上に置く天板を作る

以下の写真のようなイメージで、天板を置くことを想定しています。イレクターパイプの土台よりも一回り大きくていいと思います。ピッタリすぎると、ゆとりが無さすぎて失敗する可能性が高いです。

天板は「針葉樹林のコンパネ」で十分だと思います。

価格は1,000円-1,300円程度。ホームセンターのカットコーナーで切ってもらうほうが大きいので楽だと思います。

コンパネには種類がいくつかあるが、針葉樹林で十分

ただのコンパネだとダサいので、シートを張ってかっこよくする

ホームセンターのフロアマットコーナーで天板を覆うシートを探します。最近のフロアマットはおしゃれなものが多く、黒でアウトドアっぽいのがありました。フロアシートを貼ると、荷物が抵抗なく滑ってくれるので出し入れがしやすくなると思います。

コンパネをフロアシートで覆う

シートはタッカーで打って固定する

タッカーと呼ばれるホッチキスの強化版みたいなので留めていきます。シワができないように留めていきましょう。タッカー(ホッチキス)は高級品でなくても打ち込めると思います。

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シートの大きさは、ゆとりがあるほうがタッカーで留めやすい
最終的にこうなります

5.完成をイメージして組み立ててみる

ここまできたら広いスペースで組み立ててみましょう。ここで大きさが合わなければ、あらためて長さを再考します。「組み立てる→確かめる→設計図に戻る→長さ揃える→組み立てる」これの繰り返しで完成に近づけていきます。

パイプとジョイントは接着剤で止めたほうがいいらしいですが、自分は車検の際には分解しようと思っているので接着剤は使いません。

ジョイント結合部分にマスキングテープを巻いて、かさ増しをして抜けにくくしています。

天板の大きさはこれくらい余裕があるほうがいい
ピッタリ収めることができた

6.細部にまでこだわる

ここまでで、ほぼ土台と天板が完成しています。ブログではスラスラ進んでますが、僕はここまで来るのに普通に1日かかりました。ここでは完成前にこだわったポイントを紹介します。

白いパーツを黒に塗る

ホームセンター3件回ったのですが、パーツは白しか手に入りませんでした。全体的に黒のほうがかっこいいので、白いパーツを100均の黒ラッカースプレーで着色します。これだけで全然見え方が変わりました。

色のムラが逆にいい

天板の裏にパイプとジョイントさせるパーツをつける

パイプの上に天板をおいた時にずれないように、パイプと天板を固定するジョイントを設置しました。1つで十分だと思ったので、この時は1つしか付けていませんが、2箇所で固定したほうがいいと思います。

車内で干渉する部分はグラインダーで削っておく

土台の足が円だと干渉するポイントがあったので、電動グラインダーで削りました。これで安定感が増し、車への負担が減りました。

前後のパイプの長さを微妙に変えて高さをフラットに

ビアンテは前後で微妙に段差があるので、前の高さを45cm、後ろを40cmにしてフラットにしています。

この段差分の微調整が難しい

7.完成

これでトリップするのが本当に楽しみです。

8.まとめ

大まかな手順は8ステップ

  1. 設計図を紙に書く(ここが一番重要、これやらずにホームセンター行かない)
  2. イレクターパイプを設計図に合わせてカットする
  3. イレクターパイプを並べてどのジョイントが必要か書き出して、買う
  4. 針葉樹林のコンパネで天板を作る(パイプよりサイズちょっと大きめ)
  5. コンパネに貼るフロアマット買う
  6. 組み立てて車に入れてみる(ここでダメなら手順1,2に戻る)
  7. 細かい部分にこだわるならパーツに色をつけたりしてみる
  8. 組み立てて完成

揃えておくべき道具まとめ

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ビアンテのシートの取り外し方はこちらへ

  • この記事を書いた人

Takahiro241

年間滑走100日の横乗りLOVER。スノーボード歴15年、サーフィン歴3年、スケボー歴8年。ランニング、サッカー観戦、カメラなど趣味が多いです。

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