9/14(土)に平野歩夢の地元新潟県村上市で、ユニクロの次世代育成の取り組みであるUNIQLO NEXT GENERATION DEVELOPMENT PROGRAMと「村上スノーリサーチ&トレーニングセンター」の竣工式が併せて行われました。イベントでは招待された約30名の小中学生が平野歩夢のジャンプを間近で観戦し、トークセッションを行いました。運良く、このイベントを観覧する権利を持っていたので、写真を交えながらその様子をお伝えします。ちなみにちゃんと上下ユニクロでコーデを整えて出席しましたよ笑。
イベントの概要
本イベントは、大きく3部構成で開催されました。
第1部は、村上スノーリサーチ&トレーニングセンターの竣工式。第2部は、世界初のハーフパイプ形状のマットジャンプの練習施設のお披露目。第3部は、スケートパーク内で平野歩夢とのトークセッションという構成でした。時間としては、10:00頃からスタートし、13:00頃に終了という約3時間の間に行われました。
第1部:竣工式の様子
練習施設のテープカットから、スポンサー企業関係者との写真撮影が行われました。
第2部:練習施設のお披露目
練習施設のお披露目ということで、ここでデモジャンプが行われました。平野歩夢は1本目からトリプルコークをトライ。平野海祝も交え、合計3本ジャンプを見せてくれました。わたしが見た感じだと、ブラシのアプローチで入るにはかなり難しいトランジションの角度なので練習が必要そうでした。このセクションで自由に技を繰り出そうと思うと、かなりハーフパイプに慣れていないと厳しいと思います。一般人が気軽にできるレベルではないかもしれませんが、キングスのようにここでエッジングと重心のシビアさを習得したライダーがどんどん出てくると考えると、日本のスノーボードの未来は明るいです。
招待された小中学生は1番間近で平野歩夢のジャンプを見ることができました。
第3部:トークセッション「夢の実現について」
ここでは「夢の実現について」というトークテーマで、小中学生とインタラクティブに行われました。
質問コーナーでは小中学生の真っ直ぐな質問にわかりやすい言葉で答えようとする平野歩夢が印象的でした。
Q:塾、サーフィン、スノーボードの3刀流を目指しているんですけど、どうしたら両立できますか?(小学生)
歩夢:素晴らしいですね。本気になればなるほど、何かを失わないと得られない感覚があります。自分もスノーボードの時間を割いてスケートをやることに苦労しました。でも、3つのことを同時進行できる体力があるのは今が1番だと思うから、今しかできないことを大事にして諦めずに進んで欲しい。もし失敗しても、それは大人になった時振り返って力になる。
Q:バスケットボールで前十字靭帯を断裂して、落ち込んだりしたのですが怪我とどう向き合っていますか?(中学生)
歩夢:自分も怪我が多いけど、毎回自分自身を向き合うというところにたどりつきます。この時間をどうプラスに変えていくかを考えて、怪我したことによって強くなる部分もあるから、怪我の時間も大事にして諦めずに向き合って行くことが大事。
Q:「今日やりたくない」みたいな日があるのですが、モチベーションのコントロールはどうしていますか?(中学生)
歩夢:モチベーションがなくてもできるようになったら最強だと思います。なくてもやり続けるという強さが必要になる。自分はモチベーションという概念すらもなくなってきていて、やり続けて前に進むことが大事。
トークセッションの中では、イタリア・ミラノ五輪の金メダルを目標に2連覇を狙っている話が出る場面もありました。
イベント終了後は、囲み取材に多くの報道陣が集まっていました。
まとめ
イベント通して、あらためて平野歩夢の影響力の大きさを感じました。また、選手キャリアと並行して次世代育成のための取り組みを進め、イタリア・ミラノ五輪の金メダルを狙うというところは新たな二刀流といってもいいのではないかと思います。今後も非常に楽しみです。
個人的にはトークセッション中であった「モチベーションがなくても続けられるのが最強」という言葉が刺さりました。イチローも同じようなことを言っていた記憶がありますが、一流のアスリートは並大抵の努力や精神力ではないですね。
その他:周辺について
今回、イベントが行われた村上市スケートパークは、瀬波温泉という温泉街のすぐ横に位置し、日本海が目と鼻の距離にありすごく美しい場所でした。
次回来る時はゆっくり温泉を楽しんでスケートパークでスケートして、今回できた施設を飛んでみたいです。