毎年この時期はシーズンはじまりを感じさせるイベントが多い。その大きなイベントの一つがDAZEさん主催のSNOWBANKだろう。一部のコアスノーボーダーにとってはオフシーズンの成果を試す機会でもあり、全国各地から集まる面々との再開の場でもある。自分がはじめて出場したのは6年前の2017年。そこから、2018年、2021年と合計3回出場している。いずれもなんとなくテーマがあった。
- 2017年:ノルウェーから帰ってきた実力を示す場
- 2018年:1年間のオフトレの成果をぶつけて入賞を果たす場
- 2021年:約1ヶ月の密なオフトレでどこまでいけるかを試す場
2017年は2日目のプロ戦まで進んだし、一般の決勝には全部残っていて勝負強さは示してきたが今年は果たして・・・。
そして今年、言い訳にしかすぎないけど、いろいろ忙しかったのもありオフトレをしていない。加えて脳みそ的にプレイヤーとしてスノーボードに全然集中できていなかった。中途半端にオフトレ行っても現状維持のままというのは14年やっていれば感じるし、かと言って全くやらないのは違うんだけど腰が重い。そんな感じで9月以降ほぼ板を履いてない状態で当日を迎えた。
というわけで、2023年のテーマは「開き直って自分のイメトレとポテンシャルでどこまでやれるかを検証する場」になった。
予選のレールジャムは滑走4本
1本目、バックテールからバックノーズの乗せかえという自信のある鉄板技でいくことにしていた。ドロップした瞬間、自分の板の上の体のポジションがクソなのが分かった。そのまま思ったアプローチラインを描けずバックテールどころかバックノーズすら乗らなかった笑
さすがに自分への期待値と現実とのギャップに消えたくなったが、これが現実なんだからしょうがない。いまさら消えることはできない。「あと3本、醜態を晒すのか・・・?いや、せめて一発だけでも決めよう」そう思った。
2本目以降は全部ダブルダウンでいくと決めた。2本目、これも過去のスノーバンクで必ずメイクしていたダブルダウンからのFS360アウト。とりあえず乗ったけど途中で落ちて腹で受けた笑
「これもアカンのか〜」さらに消えたくなる。
「いやもう開き直ろう、もうこれだけメイクして帰るぞ」そう思って3本目も同じ技を選んだ。
360アウトの体制に全く持っていけず、なぜか最後バックノーズに乗せ替えるっていう基本的な技になってしまった。なんとか一本だけはキレイに抜いた。全然よくないけど、安堵した。
4本目、上から見て右側のバックサイド側のダブルダウンでBS180アウトでもやろうと思った。普通に乗れたけど全然飛べなくてなにもできなかった。「もう一本だけやらしてくれ〜」と思ったけどここでタイムアップ。過去最低の成績で終えてしまった。振り返ればダサすぎるのだけどもこの4本から学ぶことはあった。
スノーバンク2023で学んだこと
今回、自分の周りの知り合いはおれが出ると思ってなかったそう。たしかに違うことばっかりしてたし、オフトレ施設にも顔を出してなかったし、みんな全然気づいてくれないし笑
だからと行って逃げてはいけない。準備ができてなかろうが本番で戦わなきゃいけないことなんてのはよくある話だ。その中でどう戦うのか、どういうメンタルになるのかを感じられたのはいい経験になった。勉強でも仕事でもスポーツでもなんでも言われているけど、準備の大切さはあらためて理解した。それが自信に繋がっていくなあ。
- 自信をなくさない程度にはオフトレは続けなければならない(準備の大切さ)
- いきなり現場に行って活躍できるほどのポテンシャルは自分にはない(現状把握)
- 緊張が自信のなさとか不安から来ていた可能性が高い(メンタルコントロール)
- もっとスノーボードの映像をちゃんと見る時間を増やす(思考の整理、イメージ)
- FORUMに乗っているとイタルくんがMCで必ず突っ込んでくれる(FORUM)
このままでは終われないので体が動く限りやります。フリーライドのドでかい斜面から代々木公園のレールまで全部やってこそ、かっこいいと思うし、それが241MAGAZINEスノーボードのスタイルですから。