先日、アースホッパーについての考察記事を書きました。これがまあまあ好評で書き手としてはめっちゃテンションあがったのですが、弟から一言言われました。「アースホッパーについてはめっちゃ分かりやすかったけど、結局関西勢はどうしたらええん?」と。言われてみれば、アースホッパーを筆頭に早割の試験的なサービスは大体関東中心に構成されていて、西は割と後回し気味なところがあります。
マックアース共通シーズンパスは関西では確固たる地位を築いていますが、販売期間が限定的で11月1日時点では購入できません(この記事書いてて知った)。
じゃあマックアース共通シーズンパスを買い逃した西のスノーフリークたちはもう絶望するしかないのか?
そんなことないはずだ!
関西出身の自分としては放っておけないので、今回は西の人たち向けに早割とシーズン券について考察してみたいと思います。
1.まずは関西近郊のスキー場をまとめてみようじゃないか
関西エリア近郊のスキー場の通常リフト料金と、早割リフト券の値段をまとめてみました。ちなみに早割はWinter Plus(https://www.winterplus.jp/)を参照した価格なので、11月いっぱいくらいなら買える価格です。
奥伊吹スキー場とびわ湖バレイは早割を販売していないようです(241調べ)。奥伊吹はスキー場の名前をグランスノー奥伊吹に変え、ブランディングを見直し、コロナだった去年も過去最多の来場者数を更新。びわ湖バレイはグリーンシーズンが好調なので相変わらず強気です。
早割を抑えておくべきスキー場をあげるとすれば、めいほう、ジャム勝山、ハチ・ハチ北でしょうか。めいほうとジャム勝山は、関西近郊エリアでもロングランができるスキー場として人気です。どちらもマックアースの系列ではないため、割引券等も出回りにくい印象。あとは兵庫のハチ・ハチ北も早割で抑えておきたいです。大阪近郊に住んでいるなら選択肢に入ってくるスキー場です。
岐阜エリアのマックアース系列関連のスキー場は割引券が手に入りやすい印象なので、早割を買い逃したとしても少し安く滑れる手段はありそうです。でも滑る予定が決まっているなら早割を迷わず抑えておきたい。
2.シーズン券か早割かどちらで滑れば得をするか考えてみよう
実は、この記事は当初はマックアース共通シーズンパスで元が取れるのかを検証しようと思っていました。そこでマックアース共通シーズンパスについて調べてみると、なんと10月15日をもって販売終了。期間限定発売だったのですね。なので、買い逃した人でもなんとか幸せになれる方法を模索する方向に切り替えました。
おそらく、このブログをここまで読んでくれている方はシーズン10回以上くらいは行く人なんじゃないでしょうか。それくらいまで滑ると「シーズン券で1つのスキー場をぶん回したほうが安いのでは」となってきます。なのでシーズン券の値段を頭に入れながら、早割でぶん回すか、シーズン券でぶん回すかを考えたいと思います。
まとめてみて率直な感想は、「え、単独のシーズン券高くね!?」という印象です。個人的な感想を述べていくと、まずマックアース系列は単独でシーズン券を買うのは無しだと思います。鷲ヶ岳の単独シーズン券の値段で、早割17枚買えます。サンデーボーダーだったら充分すぎる回数かもしれません。
ちなみにマックアース共有シーズンパスは、通常料金67,890円ですが、9月末までだと、56,780円でした。岐阜を中心に動くと考えると、絶対に買い忘れてはならないシーズンパスだとあらためて思いました。
3.結局、何回行けば各スキー場のシーズン券の元が取れるのか
各スキー場ごとに、対早割と対通常料金で何回行けば元が取れるのか試算してみました。シーズン券ホルダーは駐車料金が無料になることが多いので、記載の回数マイナス1くらいで元が取れるんじゃないかと思います。
個別に見ると、ジャム勝山とめいほうのシーズン券の値段が頭一つ抜けてますね。調べてみると、ジャム勝山はリピーターなら57,000円、めいほうは早割だと39,000円でした。この値段で買えたら結構「買い」な印象ですが、出遅れると割高感が否めません。※ジャム勝山の割引は今シーズンは適用無しでした。
基本的にどこのパスも、シーズン券の元を取ろうと思うと結構な回数行かないとだめです。マックアース共通シーズンパスは早割の値段で計算していますが、それでも元を取ろうと思うと15回くらいは行かないといけないですね。スキー場単独パスに目を向けても、対早割は15回くらいが元を取れるボーダーラインになってきます。
結論、「シーズン15日以上滑るかそれ以下か」で早割にするかシーズン券にするか決めるといいと思います。
元が取りやすいところと取りにくいところの分かれ目
シーズン券でおすすめしたいのは緑色で塗った、奥伊吹とびわ湖バレイかなと思います。この2つは早割がなくて通常リフト料金が高いので、シーズンパスの元が取りやすそうです。とくにびわ湖バレイはシーズンパスがいいと思います。駐車料金を加味すると1回7,000円かかるので、7回で元が取れる仕様です。また、立地も他のスキー場と比べると近いので、朝寝坊しても、夕方に用事があったとしても滑ることができます。ただ休日は混雑でカオスを極めるので、平日休みの人のほうが幸せになれると思います。六甲山は行ったことないので、コメント難しいのですが「平日でもなんとしても滑りたい」みたいな欲求を満たすにはいい場所なんじゃないかと思っています。
あ、余談ですが、ハチ・ハチ北はシーズンパスに駐車場料金が含まれてないんです。全国でも珍しい、駐車場のシーズンパスってのが売ってまして、全日パスだと15,000円するんですよね。んな、アホなって感じなんですけど通常駐車料金が1,800円なので買ったほうがお得です。ちなみにこの駐車料金は全国1位らしいです。
4.パーク好きとフリーラン好きでも分けてみた
筆者の独断と偏見でパーク好きとフリーラン好きが楽しめそうなスキー場に分けてみました。
パーク好きは言わずもがな、岐阜を中心とした編成になります。キッカーのサイズもアイテム数もクオリティも西エリアでは頭一つ抜けてます。唯一対抗できるとすれば、ハチ・ハチ北になりますかね。大阪在住なら選択肢に入ります。滋賀エリアは、昔は奥伊吹もびわ湖バレイもパークいい感じでした。ただ今は昔と様相が変わってきているのでなんとも言えません。ヨゴコーゲンは穴場としておすすめしておきます。滋賀県民が無料になる滋賀県民デーというのがあるのでその日を狙うのも手です。六甲山はどうしても平日夜滑りたい人向けかな?
※追記、福井和泉スキー場もパークゲレンデとしてかなり調子がいいみたいです。早割安いしありですね。
フリーラン好きも岐阜中心の編成にはなるものの、福井のジャム勝山が選択肢に入ります。奥美濃を超えて、ひだ流葉っていうのもありだと思います。空いてて、降ったら楽しいという噂はよく聞きます。ドマイナーの京都広河原は、降った日の平日夜とかが結構穴場みたいです。ここは知る人ぞ知る感ある場所なので、近い人は行ってみてください(行ってみたい)。
5.結論、関西勢は早割かシーズン券どちらを買えばいいのか
以下でまとめてみました。滑走日数が15日以上か以下が分かれ目です(2回目)
シーズン券向きの人
- シーズン滑走15日以上
- 特定のエリアまたはスキー場で滑ることが多い
- 滋賀県中心に滑ろうと考えている
- 単独で同じ場所に行くことが多く駐車料金がかさむ
早割チケット向きの人
- シーズン滑走日数15日以下
- 早割シーズンパスを買い逃してしまったがある程度回数滑る
- 滋賀県で滑ることはあまり考えてない
- まとまった休みがあれば白馬や新潟が射程圏に入る(アースホッパーとの併用等)
- 特定のスキー場、エリアで滑ることにこだわりがない
追記:スノーバーズクラブのシーズン券を使って提携スキー場を半額で滑る技もあるそう
ハチ・ハチ北のシーズン券を持っていればHAKUBA47やウイングヒルズ白鳥、奥伊吹、福井和泉を半額で滑れるみたいです。その逆もほとんどいけるみたいなので、奥伊吹かウイングのシーズン券で提携スキー場を半額で滑るというのもいけますね。提携スキー場リスト見てみるとかなり豪華だったので、こちらも検討の余地がありそうです。
6.余談、俺ならどうするか
もし今から自分が動き出すと仮定するなら10枚くらい岐阜エリアの早割を買って、アースホッパー買おうかなと思います。アースホッパー使うとなると遠出しないといけないんですが、毎週、毎週、岐阜で滑るのは結構しんどいんですよ(混雑及びゲレンデスケール的に)。
あと、やはり西エリアはパウダーがマジで当てにくいです。最近は温暖化でマジで確立下がってます。そういうことを加味すると、アースホッパー使って遠征計画を随所に立てつつ、ノーマルな週末は岐阜で修行するのが一番いいかなあと思います。奥伊吹orびわ湖バレイ+アースホッパーも滋賀在住なら結構ありかもしれません。
いやでも、やっぱりマックアース共通シーズンパスは9月までに絶対買っておきたいですね。鷲ヶ岳とか11月から開きますし、高鷲は調子良ければGW近くまで開いてるのでシーズンパスとしての息も長いです。もし今が8月でもっと選択肢があるなら、マックアース共通パス+アースホッパーの2刀流を検討します(滑走時間がどれだけ捻出できるかによりますが)。
けしてアースホッパーの回し者じゃないですから!笑