2/16日~18日にかけてNEKOMA MOUNTAIN BIGAIR(ビッグエア)とNEKOMA MOUNTAIN FEST(試乗会や音楽ライブイベント)の運営に携わった。草大会の運営は手伝ったことはあったが、この規模のオフィシャルな大会運営に一から関わるのは自分にとって初めてだ。
このビッグエアとイベントは遡ること半年以上前から準備を進めていた。昨年まではビッグエア単体のコンテンツだったが、そこにイベントを合わせる形になり、リニューアルしたネコママウンテンの開幕を告げるお祭りとして大きな規模のイベントとなった。
文字通り世界レベルのビッグエアの競技会
少雪ながら最高のキッカー
星野リゾートさんの全面バックアップのもと、少雪にも関わらずハイクオリティなキッカーが完成。X Games決勝クラスの技がバンバン出てくる文字通り頂上決戦という感じであった。
細かい大会の中身は割愛するが、一言でいうと素晴らしかった。北京五輪世代の勝負強さが際だっていて、予選では「もう一回ナショナルチーム戻るぞ」と気合いを入れていたらしい。その結果、有言実行なリザルトなのがまたかっこいい。FODでも無料放送され、目の前の競技を見つつ、手元の画面でリプレイも見れてなんとも贅沢な時間であった。
イベント成功の鍵はディレクターと個々の役割へのコミット
当たり前ではあるが、この規模の大会・イベントになると登場人物は非常に多い。パッと思いつくだけでも、パトロール、救護班、造成チーム、ジャッジ、カメラマン、MC、音響、ライブ配信、選手などがある。ディレクターはそれぞれに的確に指示をだす必要があるし、それぞれが自分の持ち場を全うすることが求められる。
一人ではなにもできない
イベント全体の枠組みの中で、個々が自分の役割を遂行することが求められる。それ単体ではイベントは成立しないが、一つでも欠けると成立しない。全体からすると点なので自分の働きに意味があるのか(とくに裏方であればあるほど)と思わなくもないが、誰かがやらねば成立していないので、表立っていようが裏で見えなかろうが、みんな大事な存在である。
全体感をイメージできているかどうか
基本的に個々の役割を全うすることが求められているが、ディレクターは大会全体がどういう要素で構成されているかを漏れなくイメージできていないと適切な指示が出せない。ビッグエアがどういう要素で構成されていて、それぞれにどんな登場人物が何人いて、その役割は何かということを理解していないといけない。はじめてということもあったが、難しかった。これを当たり前のように頭の中でコントロールしているたつきはすごいし、この道のプロなんだと思う。
イレギュラーな事象への対応力
本番ではリハーサルのときに起こらなかったことが、なぜか起きる。そういうイレギュラーなことが発生したとき、手元にあるリソースで工夫して乗り切れるかどうかが非常に大事で、それが現場力なのかもしれない。例えば、ジャッジモニタのライブ配信システムの件で話すと、リハーサルの段階では無線接続で安定稼働していたので、本番も同様に無線接続を想定した段取りにしていたが、当日天候悪化で電波に乱れが生じ、有線接続を余儀なくされた。有線で接続をするとなると100mくらいのHDMIケーブルをコース上を跨いで通さなければならないので、ケーブルが干渉する可能性が出てくるが、ポールを使って高さを出して、人の上を通すことで解決した。この判断まで10分もなかったと思うので、イレギュラーへの対応力は大会運営において非常に大切だと思った。
雪上の環境ってそもそも過酷だ。電子機器とか途端に不安定になるし。その中で、3パターンくらい想定して準備して、その場に応じて対応する現場力が大事だと思った。
参考:イベントの効果をどう測るのか
KGIをイベント開催期間の17日と18日の売上、中間指標を入場者数に設定し「たくさんのお客様が楽しめるイベントを作る、そして来場してもらう」ということが目標になった。これまではビッグエア単体で開催していたが、今年はゲレンデ全体を巻き込んだイベントの目玉コンテンツの一つという立ち位置にし、相互でプラスに影響がでることを期待した。
2/17,18は三連休に挟まれているため、通常だと2月の中では多くはないそう。来場者の結果の正確な数字はまだ出ていないが、そういった背景かつ雪の少なさを考えると、そこそこ来場はあったように見えた。
呂布カルマさんのライブは盛り上げに大きく貢献していたと思う。雪山で見るというのはなかなか新鮮であった。
事前の告知について
事前の告知は基本的に星野リゾートから出していただく形になり、Instagramでは期間を区切って広告も回していた。参考としてリンクを貼っておく。(この2日間の来場者の動機・キッカケは知りたい)