4月2日と3日はロッテアライリゾートで行われたスノーボードマスターズという大会に出場してきました。スノーボードマスターズは作家の東野圭吾氏主催の大会で今年が3回目。この大会の目玉はその賞金の額が500万円だということ。先着エントリーで誰でも参加出来るにも関わらず、この金額は異例です。その賞金を求め、全国から名だたるスノーボーダーがアライに集まりました。
受付したらなぜかエントリー費を返金され、「え・・・・?」と困惑していると「東野圭吾さんからの返金です」と知らされました。いや、それは東野圭吾神さん・・!
大会レギュレーション
1日目に「フリーライディング&ジャンプ」、2日目に「バンクドスラローム」という形で2種目やって、その総合ポイントで優勝を決定するというコンテストです。また、ジャッジ基準が「スピーディーな美しいカービング」への配点が高いので、クロス選手や技術戦の選手のエントリーが多数あり、スロープスタイルとはまた違った顔ぶれなのも見どころでした。
顔ぶれというところでは、平岡卓、増田ルイキ、関功、宮澤悠太朗あたりの最近コンペで見なくなってた勢が個人的な見どころ。加えてカービング寄りの青木玲さん(唯一見てるスノー系YouTuber)がいるのもおもしろいポイントでした。
大会初日
フリーライディング&ジャンプ
上部セクションはカービング、中部、下部セクションが地形を使ったセクションという感じでした。雪が多いので例年よりも大きく飛べる仕様に。
自分のランはInstagramの動画をどうぞ。
コケては無いんですけど、圧倒的にスピード感が他と比べて足りてなかったので順位は伸びませんでした。上位のライダーたちはもっとスピードに乗せたターンの中でエアを繋いでいたのでそのあたりのスピード感と技術感がまだまだ不足してました。
というわけで、このランで初日は30位/57人でした。
2日目
バンクドスラローム
バンクドスラロームの公開練習、まさかの2ゴケで不安の残る状態でスタートしました。
このトップセクションのあとまだ1分くらいコースが続きます。
トップセクションはショートターン、ミドルセクションは少し間隔長めのバンク、ボトムセクションはほぼスノーボードクロス?ってくらいスピードが出る大回りバンク。はじめてバンクドスラロームでスピードが出過ぎて怖いと感じるコース設計で興奮しました。
で、バンクドの結果はというと、全体で35位/57人。巻き返す気満々でしたが終わってみると順当というか妥当な順位でした。このメンツで初日から巻き返せると思ってたのは本当に甘かったですね笑
バンクド終わって反省しかなかったので居残りで練習はしておきました。限られた時間でストイックにやらないとね。
反省と振り返り
フリーライディング+ジャンプ
ジャンプは正直似たような技が多く、甲乙つけるのが難しかったと思います。特に差が出たのは、カービング。この大会勝とうと思ったら基本カービング性能をまずは上げたいですね。そこにスピードを付け足す。このスピード感かなり大事だったように思います。後々自分のランを見返して遅すぎてわりと落ち込みました。セクションに対してのスピード感、感覚的な部分をもっとつけていかないとだめですね。これはほぼフリーライドにも通ずることです。
あとはこのジャッジ基準のおかげで、かろうじて有名ライダーと戦えてるのがめっちゃおもしろいですよね。これが普通のスロープスタイルなら絶対に無理。かなり考えられた大会レギュレーションだと思います。こういう大会もっと増えたらいいな。
バンクドスラローム
総合2位の人がインタビューで「もう生きるか死ぬか、それくらいの勝負をしました」と言っていたのが印象的でした。そう言われると自分は全くそういう勝負をしていなかったわけですよ。技術とかじゃなくてマインドですでに負けていたんです。自分を信じて全力で魂かけて突っ込まないと上位にはいけないんだと気付かさせてくれました。バンクドは全力で突っ込んでいくものだ!
最後に結果発表
賞金10万円のベストトリック、ベストカービングの表彰からスタート。
女子は富田るきが優勝。さすがオリンピアンでした。2位のみさきちゃんもハーフパイプなのでパイプ勢強し。
男子は元木康平さんが優勝。あまり知らなかったんですが、バンクドがめちゃくちゃ速い人のようで、今回もバンクド1位。得意って言ってもこの大舞台で結果出すのすごいな。そして個人的に好きなライダーの増田ルイキが3位。
総合順位は33位/57人
何事もなければ第5回まで開催するそうなので、来年も出たいと思います。