スノーボード

スノーボードと怪我について┃怪我した時に大事にしたい考え方

スノーボーダーにとって怪我はツラい。自分の場合「通算何回目の怪我になるんだろう・・」という感じであるが、また怪我をしてしまった。今回は腰椎の骨折(通算5箇所目?)。

手術は回避したもののコルセットで1-2ヶ月の固定が必要なので、実質シーズンアウトである。

怪我してベッドで横になってる時、毎回よぎるのは「なんであの場面であれしたんや・・」みたいな後悔と悔しさ。振り返って悔やんでも、やってしまったことは仕方ないので前を向く他ないのだが、そんなにスパッと気持ちを切り替えられるものでもない。

とはいえ、落ち込んでるわけにもいかない。怪我していても日常は変わらず進んでいくし、歳も取る。

せっかくなので怪我について自論を少し話そうと思う。

装具士さんにコルセットを付けてもらう図

アスリートは常に怪我と隣り合わせ

自分のことを"アスリート"というほどストイックに生きている自信はないが、少なくとも"競技者である"というマインドは持っている。

だから怪我する度に他のアスリートの言葉に力をもらうことが多い。最近だと、情熱大陸の平野歩夢の言葉を思い出す。怪我して落ち込んで現実逃避するのではなく、怪我でスノーボードができない時間を受け入れて有意義に過ごさなければという気持ちにさせてくれる。

スノーボード出来ない時間とか、何かに苦しんで何かを我慢しなきゃいけない時間は大事だと思っていて。その時の向き合い方とか、向き合わざるを得ない気持ちになった時は自分を強くしてくれることだと怪我をしてみて思った。

情熱大陸 vol.1195(平野歩夢)
https://www.mbs.jp/jounetsu/2022/03_20.shtml

3年前、前十字靭帯断裂して8ヶ月横乗りができなかったときは為末大さんのブログにすごく励まされた。要約すると「怪我している時間を無駄と捉えず自己理解の時間として受け入れる。フィジカル的には、あらためて基礎からトレーニングできる期間だと捉えて地道なことをやって将来的に競技力向上につなげる。」ということが書いてある。おれが話すより為末大に語ってもらったほうが説得力があるので彼のブログを見てもらいたいと思うが、競技者としてのマインドセットがうまく言語化されている。

怪我は本当に辛いが、この時期に地道な練習を繰り返し、かつ自分の動き見つめ直せれば一段階上のステージに上がる機会でもある。好調時に自分と向き合うことは難しいが、怪我の時期は自分の弱さに正面から向き合うことができ、これは自分理解の素晴らしい助けになる。怪我の時期に、選手の本当の力は試されるし、また鍛えられもしていて、競技者の真贋はこの時に分かれるのだろうと思う。

為末大ブログ「私のパフォーマンス理論 vol.20 -怪我について-」より

個人的に大事にしたいマインドセット

「周囲を妬まず心に余裕を持って前を向く」というのが大事なことだと思う。

気を抜くと「あの時、怪我さえしてなければ、みんなが楽しんでるあのイベントに行けたのに」みたいな気持ちになりがちだ。怪我した自分の責任なのは分かっているが、それが中々受け入れられず、うだうだ言ってしまうことはある。人間なので羨ましい気持ちはもちろん出てくるし、みんなの楽しい思い出話を聞いてるのがしんどい時もあるだろう。ただそこで、つまらなさそうな顔をしたり、話を遮断するようでは器が小さい。そういう時こそ話を盛り上げて、楽しいセッション話を周りに語ってもらうくらいの余裕を見せたい。

怪我して周りに迷惑をかけた分、「自分がこの場を楽しませる」くらいの心の余裕を持ってポジティブにいけたらいいなと思う。まあ痛みでそれどころじゃないこともあるけど、せめて身の回りの人たちくらい気持ちよく過ごせるようにやっていくのが怪我した本人の精神的にもいいんじゃないかと思いますね。

この怪我をどう捉えて過ごしていくか

「一回立ち止まって考えてみよう」という時間として、今回はこの怪我を受け入れたいと思う。思えば去年の夏くらいから横乗りをしてない週末がない。

低気圧の動向を追いながら全国を駆け回った7-9月、スノーバンクでの入賞を狙って練習しまくった10-11月、降雪に恵まれてアーリースタートだった12月。そういうギチギチのスケジュールで横乗りをやっていると身体的にも精神的にも満たされるので、特に振り返ることなく満足していたが、怪我して急に体が動かなくなると「いろいろ今後のこととか考えていかないとな・・」みたいな気持ちになる。それはスノーボードの回数を減らすとか辞めるとかそういう話ではない。

「時間ができたら・・」とか「冬が終わったら・・」とか思って後回しにしてきたことをこの怪我をキッカケに考えていくような時間にしようと思う。あとは忙しくて中々出来てなかったインタビュー記事をもっと更新していこうかな。あとはセーフティーライダーとしてyukiyama保険のことも書かないとね。

怪我直後の動けなかった図

みなさんも怪我にはお気をつけて!

  • この記事を書いた人

Takahiro241

年間滑走100日の横乗りLOVER。スノーボード歴15年、サーフィン歴3年、スケボー歴8年。ランニング、サッカー観戦、カメラなど趣味が多いです。

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